消費量が減ったとはいえ米は相変わらず日本人の主食であり続けています。ということはこれを買うためのお金はそこそこかかっているわけで、ここを減らせば節約生活にもつながるのではないかと。かといってまずい米を食べるのはちょっと。。。というわけで最終的に導き出したのが精米機を使う!という手です。
米は30kgで買うと安い
米が売られる単位はスーパーであれば5kgと10kg、通販ではそれに25kgと30kgなどのさらに重いものが加わります。
これらの違いは量だけでなく、1kg当たりの値段も結構変わります。こちらは適当に探した、同一の米の重さでの売られ方の違いです:
量 | 価格 | 1kg当たりの値段 |
5kg | 3,200円 | 640円 |
10kg | 4,499円 | 450円 |
25kg | 10,200円 | 408円 |
30kg | 10,499円 | 350円 |
見ての通り、30kgで買うと5kgで買うより54%ほど安くなります。したがって、節約をするのであれば30kgで買った方が良いということになります。
酸化でまずくなる米
では、なぜ5kgや10kgで買うことが一般的なのでしょうか?
1つはやはり重さと量の問題です。スーパーなどで30kgの米を買って帰るのは結構しんどいです。また、しまっておくところも問題になるかもしれません。
もう1つは酸化による劣化の問題です。精米済みの白米は空気にさらされることによって酸化し劣化します。これによりまずくなります。また、酸化した食品は体に良くないという話もあるのでできるだけ避けた方が良さそうです。
このため、多くの人は5kgあるいは10kgの単位で米を買います。
玄米の状態なら長期保存可能だけど
米を長期保存するには白米ではなく玄米で保存します。
玄米はそのまま植えれば稲が生えてくるいわゆる「種」の状態であり、長期保存が可能です。ぬかのおかげで中が酸化することもありません。
しかしながら、玄米の独特のにおいと触感は万人に受け入れられるものではありません。また、カレーやどんぶりの時など、やはり白米がいいという場面もあります。
そうだ、自分で精米すればいいんだ
そこで考えたのが精米機を買って自分で精米するという手です。
これなら30kgの玄米を買っても保存しておけますし、食べるときに精米すれば白米も食べられます。
こういった需要のためのなのか意外と多くの精米機が売られています。その中でも私が買ったのはアイリスオーヤマのRCI-B5-Wです。
米の銘柄ごとに精米の仕方を変えてくれるというもので、なんと40種類もの米に対応しています。精米の量も1合から5合まで対応しており、少人数でも大人数でも、何日間分かまとめて精米しておくこともできます。
また、白米だけでなく、胚芽米や無洗米など多彩な精米の仕方が選べます。
実はこれのほかにMKのライスロンというものも選択肢に上がっていました:
こちらは2合までしか精米できませんが、我が家は夫婦と猫1匹なので十分です。こちらの方が小型でもあったのですが、最終的にはいろいろと機能が上のアイリスオーヤマにしました。
早速開封の儀
というわけで購入したのがこちらです:
ぱっと見は炊飯器のようです。
中を開けると本体と説明書しか入っていません(部品は本体に収納されています)。手前にカッターナイフを置きましたが意外と大きいです。大きさは幅約21×奥行約30.8×高さ約22.6であり、3合炊きの炊飯器くらいのサイズがあります。重さは3.6kgです。
中の部品構成も非常にシンプルです。本体の中にぬかが入るタンク(黒色のもの)があり、その中に米を研ぐための入れ物(銀色のもの)とそれに入った米をかき混ぜるものがあります。あとはふたと米の計量カップです。
本体以外は洗剤で洗えますので清潔に使えます。
早速精米してみた
早速これを使って精米をしてみました。
計量は専用カップを使う
まず、米の計量は付属のカップを使って行う必要があります。これは精米後の米はぬかが無くなる分少なくなるので、それを考慮して精米後に1合、2合といった量にする必要があるからのようです。
ということはレバー1つで計量できる米びつは使えないということでちょっと面倒なところではあります。
ともかく、計量をしたものを中に入れます。
米の銘柄対応は実際には6種類
次にコメの銘柄を選びます。使ったのはこちらの玄米です:
ななつぼしを選ぼうとしたのですが本体には表示がありません。40種類といっても実際には6種類のようです。まあ、米の品種も枝分かれで作られているのでそんなものなのでしょう。
さすがに40種類は載せきれないので説明書に対応表が載っています:
これによるとななつぼしはひとめぼれで使うようなのでそのようにセットします。
白米にも白米、純白米、無洗米の3種類があります。せっかくなのでより白くなるという純白米にしてみました。そして、今回セットした量である2合に量をセットし、スタートです。
思ったほどうるさくない
ネット上の話を見ていると精米機は非常にうるさいという話があったので身構えていました。
しかしながら、実際に試してみたところ思ったほどうるさくありません。ドライヤーや食洗器、ホームベーカリーの方がうるさいです。
動画に取ってみましたが90度回転していました。。。
ともかく、音も響くような低音ではなく、耳につく感じでもないので私としては問題ありません。
回転するとなると本体がだんだんと動いてどこかから落ちることが懸念されますが、脚が吸盤になっており、平らなところであればくっついてくれます。細かいところですがうれしいポイントです。
きれいに精米完了
精米時間は数分といったところでした。終わった後の米がこちらです:
しっかりと白くなっています。家庭でも意外とちゃんと研げるんだなぁ、というのが感想です。
米が入ったバスケットを外すとぬかが入ったバケツが出てきます。もったいないのでぬか漬けでも始めてみようかと計画中です。
それを外すと本体はまったく汚れていません。素晴らしい!!
本体以外は水洗い可能
うれしいことに本体以外は中性洗剤を使って水洗いが可能です。どうしても細かいぬかがついてしまうのでこれはうれしいです。
特に米を削る金属の部品は細かいところが多く、水洗いしないと残りそうです。
まったく雑味のない味、何杯でも食べれそう
肝心の味の感想は。。。非常においしかったです!!
しっかりとぬかが取り除けているせいか、普段食べている白米に比べてもまったく雑味がないように感じます。なんというか、口に入れた時に刺激がなくやわらかな感じです。
それでいて、噛むと甘みとうまみが出てきます。確かに精米したてのご飯はおいしいです。
節約もできてご飯もおいしくなり一石二鳥
そんなわけで、家庭用精米機を導入することで節約もでき、かつご飯もおいしくなるという一石二鳥であることがわかりました。
デメリットはやはり精米する手間でしょうか。しかしながら、普段は玄米を食べる人はたまにしか精米しないでしょうし、5合も精米できるので何日分かまとめて精米しておくのも手です。
また、精米機を買う初期費用が必要ですが、これは使っていくうちに得をするということで。。。
節約したいと考えている人やもっとおいしい米を食べたい人、もちろん両方の人にもこの精米機はお勧めです。
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