(妻)猫記録:再手術、その後⑪(皮下輸液をやめて1か月後の数値は?)

再手術、その後
膝の上で寝てくれてうれしい限り

1か月半前に、BUNとCRE値が大幅に上がってしまった我が家の猫。

その後2週間は、1日2回のラプロスに加えて、2~3日ごとに皮下輸液へ通うことに。
その結果、前回の診察ではBUNは80.8→36.8、CREは4.55→1.88までいったん下がりました。

その後1か月の間は、皮下輸液はやめてラプロスだけ続けることとし、どれだけ腎機能が残されているのかを見ることになりました。

皮下輸液をやめてからの、1か月間の体調

皮下輸液のための通院がなくなったことで、ストレスが少しは緩和されたのか、徐々に食欲が旺盛になっていきました。

最初の1週間こそ、たまにご飯を吐くことはありましたが、次の週には何とご飯を完食
ウェットもドライも、気持ちいいくらい食べてくれました。
さらに、なぜかうんちも1日2回
我が家の猫は便秘がちなのですが、いい具合にお腹も刺激されたのでしょうか。

しかし、4週目に入ったところで、急に食欲にブレーキがかかりました。
3分の1から、4分の1くらいしか食べないことも。

おしっこの量や回数については、大きく変わらないようには見えました。
水を飲む量についても同様です。

おしっこの色については、以前に比べれば多少濃さが戻ったような気がします。
おしっこの色が濃いと、血尿が出ているのでは?と心配になっていたのですが、そうとも言えないようです。

どうやら先生によると、輸液を施していない状態でおしっこの色が薄いのは、逆に腎臓が濃いおしっこを作れない状態である場合もあり、あまりよろしくはないようです。

そして迎えた1か月後の病院

猫がおしっこをするのを待ち構えて、それを持ってすかさず病院へ。
実に1か月ぶりの病院です。

待合室にいた犬が吠え続けており、すっかり萎縮してしまった我が家の猫。
しかしいざ診察室へ入ると、今度は別の猫が待合室で「ナ~オ、ナ~オ」と鳴き始め、こちらについては、我が家の猫を励ましてくれている鳴き声だと勝手に解釈しました(笑)

その声に励まされたのか、エコー、血液検査、点滴と今回は暴れずに耐えてくれました
我が家の猫、よく頑張った!

まず尿検査の結果は、問題なし。
血尿や結晶は出ておらず、きれいな状態でした、とのこと。

そしてエコー。
右尿管の結石は、やはり流れずに残っている状態。
ですが、腎臓自体は腫れてはおらず、水腎状態は解消されているようです。

血液検査の結果・・残念ながら、腎機能は悪化

尿検査とエコーを見る限りでは、それほど悪い状態であるようには見えなかったのですが、血液検査の結果を見ると、残念ながらBUNとCRE値が再び大きく悪化していることが判明しました。

尿道閉塞前
(結石多数発見)
2回目手術後3か月前1か月半前2週間前今回
BUN
(基準値17.6~32.8)
36.632.953.580.836.883.0
CRE
(基準値0.9~2.1)
1.971.832.694.551.884.26
Ca
(基準8.8~11.9)
14.710.011.713.8

先生によると、水腎状態が解消されているにもかかわらず、これほどまでの数値になってしまうのは、腎機能がかなり低下しており、2~3日に一度の皮下輸液が欠かせない状態とのこと。
いずれは自宅での点滴が必要になるが、移行の時期についてはお任せします、と言われました。
費用は、ざっくり「通院での点滴1回分=自宅での3~4回分」とのこと。

最近急に食欲が落ちたことはもちろん気にはなってはいましたが、これほどまでに数値が上がってしまうとは正直思わず、ショックでした。
先生も、「まだこんなに若いのに・・」と絶句していました(先日5歳を迎えたばかりです)。
「悔しくてなりません」とも。

これからを考える

当面は、引き続き1日2回のラプロスで腎機能のさらなる低下を抑えつつ、ウロアクトで結石の発生もなるべく抑えることを目指し、そして皮下輸液に通うことになりました。
猫の人工透析というのもなくはないが、現状の費用や施設面などを考えると、およそ現実的ではないとのことでした。
薬についても、現状ではラプロスが、腎機能の低下スピードを抑えるのに最も画期的な薬であるようです。

先生は、厳しい現状も示されつつ、猫と飼い主にとって、できるだけ負担が少なくなるような道を提示して下さっているのだと思います。
「ここまでいろいろやってもらえて、猫ちゃんもこのうちに来て良かったと思ってますよ。お薬をあげるのも、病院へ連れて来るのも難しいという方もいらっしゃるので」とも言って下さいました。
感謝してもしきれません。

自宅での皮下輸液について夫へ尋ねてみると、「頻繁に病院へ連れて行くのは猫への負担が大きいので、できるだけ早く自宅でやってあげたい」と即答。
夫自身は針や注射が得意ではないのに、ありがたい限りです。

次回の皮下輸液の際に、先生からやり方を教わって、早く自宅でできるようになりたいと思います。
私の職場でも、自宅で猫に皮下輸液をしているという方がいるので、詳しく話を聞いてみたいです。

「あの時ああしていれば」という後悔にさいなまれることもありますが、それよりは「今ここ」、もしくは「これから」にエネルギーやお金や時間を注ぎたいと思います。


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コメント

  1. ベルにゃん より:

    血液検査の結果が良くないと落ち込んでしまいますよね(*_*)ですが、1ヶ月半前→2週間前は、かなり数値下がっている…ということは、皮下輸液が効果的ということですよね? 今回から輸液を再開されるとのことなので、また数値が下がって良い状態を継続できるのではと素人ながら思っております。猫さんにとっても「輸液をしたほうが身体が楽」とよく耳にしますし…。皮下輸液のやり方は、病院の先生のやり方を見て覚えるのではなく、実際に先生の前で飼い主さんが実践することが重要だそうです。とはいえ私はまだ輸液を経験していないのですが、将来に備えてYouTubeやTwitterなどで情報を掻き集めております(特に輸液のやり方はYouTubeで色々と投稿されているので勉強になります)。暑くなってきてネコもヒトも体調崩しやすい時季ですから、ママさんもお気を付けくださいね。うちの子はここ数日、水分摂取量がガクっと減りました。夏なのに何故…(T-T) もともとウェットフードを食べ付けない子なので、厄介です。悩みは尽きません( ; ; )

    • 妻 より:

      >ベルにゃんさま
      コメントありがとうございます!
      ある程度は予想していたことではありましたが、いざ悪くなった腎臓の数値を目の前にすると、落ち込んでしまいます・・。
      が、おっしゃるとおり、「皮下輸液が効果的である、という事実も明らかになったのだ」ということのほうへ目を向けて、悪いながらもこれ以上は悪化しないような手立てを打ちたいと思っています。
      私の職場の同僚で、同様に自宅で愛猫に皮下輸液を施していた、というかたからお話を伺いました。
      そのかたは、何と自宅で輸液を始めてから3~4か月で腎臓の数値が改善し、今では輸液はおこなっていないとのことでした。
      一度輸液を始めると、終生続けなければならないものと思い込んでいたので、希望が見えました。
      猫にとって「輸液をしたほうが身体が楽」と思ってもらえるように、頑張って取り組んでみます。
      次回の点滴の際は、実際に先生の前で、私が実践するところを見て頂こうと思っています。
      今はYouTubeなどでも、実際の様子が見られたりして、便利な時代になりましたね。勉強になります。
      我が家の猫も、水分摂取には頭を悩ませています。
      ドライフードを水でふやかしたり、ウェットフードを水で伸ばしたりしていますが、あからさまに嫌がられます(笑)

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