自宅での皮下輸液を始めて、約1年が経ちました。
自宅での皮下輸液に至るまでの道のりについては、「自宅での皮下輸液へ」①~⑩をご覧ください。
自宅での皮下輸液に必要なものや費用、やり方、失敗例などを載せています。
詳しくはこちら。
⇒自宅での皮下輸液へ①(皮下輸液に必要なもの):7/23に価格について追記しました
⇒自宅での皮下輸液へ②(皮下輸液のやり方について)
⇒自宅での皮下輸液へ③(初めて自分で皮下輸液に挑戦+1人での投薬にもトライ)
⇒自宅での皮下輸液へ④(失敗例+保定のやり方について)
⇒自宅での皮下輸液へ⑤(妻不在の間はどうすれば?)
⇒自宅での皮下輸液へ⑥(ようやく病院での輸液は卒業! いよいよ自宅での皮下輸液へ)
⇒自宅での皮下輸液へ⑦(自宅での皮下輸液に初挑戦!)
⇒自宅での皮下輸液へ⑧(自宅での皮下輸液の失敗例+2週間後の通院)
⇒自宅での皮下輸液へ⑨(自宅での皮下輸液を始めて、約1か月が経ちました)
⇒自宅での皮下輸液へ⑩(血液検査の結果)
前回から1か月後の通院
引き続き、おおむね良好な状態を保っている、我が家の猫。
前回記したとおり、療法食でないほうのウェットご飯を、以下のスープ状のものへ変えました。
その結果、あごに黒ニキビができるようになってしまったのですが、毎日濡れティッシュで拭いて、目立った汚れを都度取り除くようにしたところ、幸い薬を塗ることも無く、次第に良くなって行きました。
その代わり?というわけでも無いとは思いますが、下顎の右側に、白~透明の水ぶくれのようなできもの(1mmくらい)が見えるようになりました。
特にかゆがっている様子はありませんが、少し気になったこともあり、今回の通院の際に診て頂くことに。
結果、先生によくよく診て頂いたところ、できものは右側だけではなく、左右対称の場所にできていることが分かりました。
「ちょうど左右の犬歯が下顎に当たっている場所が、何か刺激になってできたものだと思います。見たところ悪いものではなさそうですが、これ以上大きくなったりするようであれば、また診せて下さい」とのことで、いったんは一安心。
このやりとりをしている間に体重がピピッと計測され、密かに?4.1kgをマーク。
とうとう4kgを超えてしまいました・・
ストレスも減らすべく、もう少し一緒に遊んであげられる機会を作りたいと思います。
3か月ぶりの血液検査の結果
続いて採血。
以前、あごの下から採血していた際に暴れてしまい、それ以降は後ろ足からの採血となりました。
かつ、採血をする先生+前足と後ろ足それぞれを保定する2名のスタッフの方々+なだめ役の妻、という総勢4名でのVIP対応(ではなく、ひょっとして”要注意猫”リスト入りなのでは・・?我が家の猫の場合、採血の段になると、毎回ほかのスタッフさんが奥から2名呼ばれるようになりました。申し訳無い限りです)。
今回は「シャー!」こそ出ませんでしたが、その瞬間には目を「くわっ!」と見開いて、頑張って耐えているようでした。
そして何とか逃れようと、診察台の角の部分をしっかりと前足で抱え込んでいる姿は、いじらしくもありました・・
先生やスタッフの方々、妻により、かわるがわる猫を励まし、なだめながら無事終了。
結果はこちら:
2回目 手術後 | 1年3か月前 (ラプロス+ 輸液開始) | 1年2か月半前 (輸液のみ 中止) | 1年1か月前 (再び 数値上昇) | 9か月前 | 1か月前 | 今回 | |
BUN (基準値17.6~32.8) | 32.9 | 80.8 | 36.8 | 83.0 | 35.5 | 31.1 | 34.8 |
CRE (基準値0.9~2.1) | 1.83 | 4.55 | 1.88 | 4.26 | 1.59 | 1.53 | 1.45 |
Ca (基準8.8~11.9) | 10.0 | – | 13.8 | – | 12.4 | 11.6 | – |
4月の途中から、点滴の間隔を以前よりも空けることになった(3~4日に1回だったのを、5日に1回へ延ばした)影響と、上記のウェットご飯(療法食ではないほう)をあげるようになった影響がどう出るか・・、が気になるところでした。
結果、BUNが基準値を超えてしまいました。
また、赤血球系の数値(赤血球数と、ヘマトクリット)も基準値を超えていました。
先生によると、「これらは脱水によるものと思われるが、数値的にはこのまま経過観察で大丈夫だろう」とのこと。
ここ半年ほど、BUNもCREも基準値内に収まっていたので、ちょっと心配です。
取り急ぎ、水分を多めに取ってもらうべく、ウェットご飯やスープ状のご飯の割合を増やしてみようと思います。
エコー・尿検査
続いてエコー。
右腎にある石については、場所・形・大きさに変化は無し。
左腎も、変化は無し。石は見えず、きれいな状態です。
ところが、膀胱を見てみると、明らかに以前は無かったような、白い小さな影がちらほら・・。
まさか結晶?それとも結石!?と慌てふためきました。
「尿検査をしてみましょう」とのことで、また後日自宅で採尿して持ってくるのかな?と思いきや(かかりつけ病院では、いつも自宅で採った尿を検査して頂いていたので)、そうではなく、その場で採尿するもよう。
(※ここから先、注射や針の描写があります。苦手な方は次の見出しまで読み飛ばして下さい)
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どうやるのだろう?と思っていると、先生はエコーの機械を操りつつ、注射針を手にしました。
どうやら、先生は左手で膀胱にエコーを当てたまま、右手の注射針を膀胱に刺して採尿するようです。
妻は今回初めて目にしましたが、これが「穿刺(せんし)採尿」と呼ばれるもののようです。
我が家の猫は、1回目の手術の際に二次病院では何回かやっていたようですが(明細書に記載がありました)、かかりつけ病院で受けるのは、おそらく初めてと思われます。
再び、注射針で採尿する先生+前足と後ろ足それぞれを保定する2名のスタッフの方々+なだめ役の妻、という総勢4名の図式に。
先生が、左手でエコーのプローブを操り、そしてエコーの画面を見ながら、右手で慎重に膀胱へ注射針を刺して行く、という離れ業。
エコーの画像にも、徐々に針先が見えて来ます。
・・と凝視していると、なぜか膀胱の中まで針が届かない。え、何で?
「えーと、どうやらお腹の脂肪が邪魔をして、針が届かないようですね。針をもう少し長いものに変えます」
・・これには、診察室内の全員が思わず苦笑。
張り詰めていた空気が、一気に弛緩しました。
先生、大変申し訳ありません。やはり、もう少し運動が必要そうです・・
気を取り直して針を付け替え、再び膀胱へ向けて注射針を刺して行きます。
今度は、エコーでも針先が膀胱内へたどり着くのが確認でき、無事採尿できました。
その結果、膀胱内でいくつも見えていた小さな白い影は、たんぱく質だったことが分かりました。
すぐにどうこうという状態では無いということと、結晶や石は見られなかったとのことですが、BUNの数値のこともありますし、こちらも気がかりです。
潜血も出ていたのは、これは採尿をやり直したせいだろう、とのことでしたが、いずれにしてもこちらも経過観察となりました。
次回の診察はまた来月。
次はエコーのみで、経過を見ることになりました。
時期的に、ワクチンを打つことになりそうです。
ロイヤルカナンのフードの値上げについて(ドライ療法食)
前々回の診察の際に、かかりつけ病院より「ロイヤルカナンのフードが値上がりする」というお知らせを頂いていました。
前回の診察の際は、下記の療法食(ウェットのほう)を購入しました。
ロイヤルカナン ユリナリーS/O エイジング7+ + CLT ウェット パウチ
6月:228円 →7月:263円(1パウチ分)
6月:2736円 →7月:3156円(1箱12パウチ分)
という結果でした。
そして今回の診察の際は、下記の療法食(ドライのほう)を購入しました。
ロイヤルカナン 早期腎臓サポート ドライ
6月:3856円 →7月:4196円(2kg)
こちらも結構な値上げではありますが、猫の健康には変えられません。
継続して食べて頂くべく、購入して帰りました。
爪とぎベッドを新調
これまで使っていた爪とぎベッドが、だいぶん使用感がある感じになってきた(よくとぐところが、えぐれてきてしまった)ため、このたび新調しました。
たまに、丸くなって寝てくれています。左に見えているのが、えぐれてしまった古い分。
気に入ってもらえたのであれば、幸いです。
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