自宅での皮下輸液を始めて、約10か月が経ちました。
自宅での皮下輸液に至るまでの道のりについては、「自宅での皮下輸液へ」①~⑩をご覧ください。
自宅での皮下輸液に必要なものや費用、やり方、失敗例などを載せています。
→自宅での皮下輸液へ①へ
1か月後の通院
おおむね良好な状態を保っている、我が家の猫。
換毛期を迎えたからか、たまに毛玉とともにご飯を吐き戻してはいますが、基本的にはよく食べ、よく遊び、よくおしっこやうんちをし、よく寝てくれています(最近、夜中に妻の枕を強奪することが多いのは、なぜなんだろう?)
前回の診察の際、「また来月血液検査+エコーをしましょう」となったため、さっそく5月のとある日に病院へ行って来ました。
この時期の動物病院は、狂犬病の予防注射や、フィラリア、ノミ・マダニ等の薬を求める方々で土日は大変混み合うため、平日に行くことに。
まずは体重。
3.96kg。絶妙に、4kgに届かない値をキープしています。
次はエコー。
右腎には、相変わらず石が陣取っています。場所・形・大きさに変化は無し。
テトリスの、階段状のブロックのような形がくっきりと見えます。
左腎は、かなり萎縮してしまってはいますが、何とか状態を保てているそうです。
背中の皮膚をつまんで脱水の有無も見て頂きましたが、こちらも問題無し。
試行錯誤をしながら、自宅で点滴を続けている甲斐があり、良かったと思いました。
血液検査の結果は?
前回の記事で記したとおり、1月の診察の際にBUNとCREが基準値内に収まり、猫の体調も良好だったため、4月の途中から、点滴の間隔を以前よりも空けることになりました(3~4日に1回だったのを、5日に1回へ延ばしました)。
2回目の手術(尿道結石)前の時期には、実に2~3日に1回、しかも病院に通院してでの点滴をおこなっていたため、その頃は妻も、猫も大変な思いをしました・・
その頃よりは随分状態は良くなっていますが、点滴の間隔を空けたことによる影響が、どう現れるかが気になるところです。
前回の採血の際は、止血の際に我が家の猫に我慢の限界が訪れ、最後に「シャー!」が出ましたが、今回は大人しく受けてくれました。
それでも、何とか逃れようと、診察台の角の部分をしっかりと前足で抱え込んでいる姿は、いじらしくもありました・・
先生やスタッフの方々、妻により、かわるがわる猫を励まし、なだめながら無事終了。
血液検査の結果は、以下のとおり:
2回目 手術後 | 1年前 (ラプロス+ 輸液開始) | 11か月半前 (輸液のみ 中止) | 10か月前 (再び 数値上昇) | 6か月前 | 4か月前 | 1か月前 | 今回 | |
BUN (基準値17.6~32.8) | 32.9 | 80.8 | 36.8 | 83.0 | 35.5 | 32.2 | 30.6 | 31.1 |
CRE (基準値0.9~2.1) | 1.83 | 4.55 | 1.88 | 4.26 | 1.59 | 1.60 | 1.41 | 1.53 |
Ca (基準8.8~11.9) | 10.0 | – | 13.8 | – | 12.4 | – | – | 11.6 |
わずかに数値は上がったものの、今回も無事、BUNとCREが基準値内に収まりました!
さらに、久しぶりにCa値も出して頂いたのですが、こちらも見事に基準値内に収まりました。
Ca値が正常値になったのは、実に2回目の手術直後以降、初めてのことです。
実に喜ばしいことです。
ご飯について相談
我が家の猫が普段食べているご飯については、その時々の猫の状態にあわせて、これまで様々に変遷がありました(参照:猫の日用品について①)。
現在は、先生とも相談のうえで、療法食と療法食以外を組み合わせた、以下の布陣を取っています:
療法食:ロイヤルカナンの「早期腎臓サポート」(ドライ) ⇒1日約30g~40g(10g×4回)
ロイヤルカナンの「ユリナリーS/O エイジング7+ CLT」(ウェット) ⇒スプーンの先に少し
これらの療法食は、同じく療法食である「腎臓サポート」各種(腎臓サポート、腎臓サポートスペシャル、腎臓サポートセレクション、腎臓サポートフィッシュテイストパウチ、腎臓サポートチキンテイストパウチ)とは異なり、Amazonや楽天等では手に入りません。
名前は似ていますが、「早期腎臓サポート」のほうは、病院でしか購入できないようです。
「早期腎臓サポート」の粒の大きさや、価格についての記事は、こちら。
「早期腎臓サポート」と、これまでの腎臓サポートととの分析値の比較については、こちら。
上記療法食に加え、療法食以外はこちら:
療法食以外:ロイヤルカナンのノルウェージャンフォレストキャット 成猫用(ドライ) ⇒1日10gほど
ロイヤルカナンのユリナリーケア(ウェット) ⇒スプーンの先に少し
ドライについては、幸い、我が家の猫が「早期腎臓サポート」に慣れてくれたのか、1日に30~40gくらいは食べてくれています。
一度にあげると、急いで食べてしまって吐き戻しの原因となるため、何回かに分けてあげています。
それに加えて、ノルウェージャンフォレストキャット用のものを1日に1回、10g近く。
こちらはやはり療法食に比べて、においも味もあるようで、喜んで食べてくれています。
ウェットについては、2種類を同量ずつ混ぜてあげています。
ただし、我が家の猫の食べ方が上手でないためか?食器の手前から奥に向かって、舌先ですくうようにしてはいるのですが、いまいち積極的に食べているという感じはしません。
いつも、大半が残ってしまいます。
腎臓や結石のためには、水分補給してほしいところではありますが・・。
ということで、たまにスープ状のおやつをあげています。
本当は、腎臓や結石にとっては良くないとは思うのですが、BUNやCRE、Ca値に影響が出ない程度に、点滴や爪切りの後に少量あげています。
今回、血液検査の結果に応じて先生に相談したかったのは、「ドライは今のままで良いとして、ウェットは代替案はあるでしょうか?」というもの。
できるだけ体にとって良いものを食べてもらえれば、それにこしたことはないのですが、いかんせん現状のウェットご飯があまり食べてもらえない状態なのであれば、もっと美味しく食べてもらえるご飯のほうが良いのかと思い・・。
先生の回答としては、「現在のご飯のあげかたで、良い状態が保てていると思うので、内容やあげかたは変えずに、今のご飯を続けたほうが良い」というものでした。
確かに、様々なブログ等を拝見していても、腎臓や結石については「悪化させずに、現在の状態を保つ」ということだけでもかなり難しいことですので、良い状態を保てているのであれば、あえて変えることもないのかな?と思いました。
その代わり、今のウェットご飯を何とか食べてもらうような、別の工夫(少し温めるとか、食べやすいようにつぶしてみるとか、2種類を混ぜないようにするとか)が必要かもしれないと感じました。
次回はまた1か月後
とにもかくにも、良い状態を保てているのは喜ばしいこと。
次回の診察は、また1か月後となりました。
今度は血液検査は不要で、エコーのみ。
引き続き、よく食べ、よく遊び、よくおしっこやうんちをし、よく寝られるような環境作りが出来たら、と思っています。
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