(妻)猫記録:再手術、その後②

再手術、その後
こう見えて、にゃるそっく中。警戒を怠りません

尿道閉塞により結石摘出手術をおこない、その後に驚異の回復ぶりを見せた我が家の猫でしたが、退院翌日から急激に体調が悪化しました。
大きくは「ご飯が食べられない」「吐き続ける」「下痢が続く」の3つの症状。
病院では吐き気止めと下痢止めを出して頂き、様子を見ることに。

病院へ行った翌日:何も食べられない(退院から3日後)

この日は、一日じゅうほとんどご飯を食べませんでした
ちゅ~るやスープ状のご飯をあげてみても、舐める程度で積極的に食べようとはしません。

前日に行った病院では、「吐き気止めを飲み始めたら、翌日からはご飯が食べられるようになりますよ」と言われていたので、どうしてあげたら良いのだろう、と思い悩みました。
再び病院へ行くことも、猫にとっては大きなストレスになるでしょうし・・。

おしっこは出ていましたが、うんちは出ず。
オットマンの下に引きこもり、一日じゅうじっとしていました

さらにその翌日:強制給餌を始める(退院から4日後)

早朝に、水状の真っ黒いうんちをしました。これほどまでに黒く、ほぼ水のうんちは初めてです。

相変わらずちゅ~るをあげてみても舐めるだけで、おとといからほとんど何も食べられていない状態だったので、自己判断ではありましたが、朝に薬をあげる時からウェットご飯の強制給餌を始めました。

指先でウェットご飯を少しずつ取って口の奥へ入れたり、無印良品のシリコーンミニスプーンの背でペースト状にすりつぶして少しずつあげてみたり。
何とか食べてほしいとの一心でやった強制給餌ではありましたが、調子が悪い中、さらに無理強いをしていることは確かなので、猫に対しては申し訳ない思いでいっぱいでした。

強制給餌については、やり方やその是非も含めて、さまざまなサイトを巡り歩いて調べ回りました。
やはり指やシリコーンミニスプーンでは無理があるようでしたし、そもそも強制給餌を施すこと自体に賛否両論がありました。

飼い主側の自己満足なのかもしれません。
それでも何とか自分で食べられるようになるまでの間、必要な栄養を取れれば、との思いで強制給餌を続けることにしました。

吐き気止めの薬のおかげか、吐かなくはなりましたが、量としてはあまり食べられず。
心配な状態は続きます。

さらにその翌日:流動食の強制給餌を始める(退院から5日後)

この日はうんちが出ず。
前日に水状のうんちだったことを考えると、下痢止めが効いているのか、ご飯が食べられていないからうんちが出ないのか、の判断は微妙なところです。

朝と昼は前日と同じくウェットご飯を強制給餌しました。
夜と寝る前から、液状の流動食の強制給餌を始めることにしました。

ロイヤルカナンの「クリティカルリキッド」。
ペースト状ではなく、ちゅ~るよりもさらに液状の、ミルクのような流動食です。
1本あたり200ml、高たんぱく・高カロリーのため、腎臓の機能が衰えている猫には本来は御法度なのでしょうが、そうも言ってはいられません。

ふたに大小の穴が開いており、そこにシリンジの先を突っ込んで中身を吸い出すことができます。
穴は開きっぱなしではなく、シリンジを抜けば穴が塞がるようになっているため、そのまま冷蔵庫で保存できました。

推奨量としては1日あたり1本、さらに冷蔵保存でも48時間以内に使い切ること、との記載がありましたが、我が家の猫は1回あたり10~15mlくらいが限界でした。

シリンジについては、1回にあげられる量を考えても、Sサイズでも良かったかもしれません。
が、我が家の猫は嫌がってシリンジの先をがりがりと噛んでしまうこともあったので、頑丈さを求めるのであればこのMサイズでも良いかもしれません。

いろんな動画で、シリンジを使った強制給餌のやり方を見てみました。
まずは猫をしっかり保定し、猫の口の脇にシリンジの先を入れて、少しずつ中身を押し出していく。
中にはお一人でささっと、あっという間に給餌が終わるような動画もあり、どうやったらそんな風にできるんだろう?とびっくりすることも。

が、実際やってみると動画のようにはすんなりとは行きませんでした
夫に猫の体を押さえてもらい、猫の口にシリンジの先を入れて、少しずつ中身を押し出していっている・・つもりでしたが、あせる気持ちが先に出て、中身はこぼれるばかり。

まさに文字通り1滴1滴、飲み込めたのを確認しながら少しずつ先へ進む。
1回の強制給餌につき30分ほどかかりました。
猫としても本意では無いでしょうし、本当に嫌だったことでしょう。

口の周りを拭くタオルと、胸にこぼれた流動食を拭くタオルなども必要でした。
こぼれた流動食が拭ききれず、カピカピになって固まってしまったことも。
蒸しタオルで拭いても、完全にはぬぐい切れませんでした。

ただえさえ術後のシャンプーも出来ていない中、こぼれた流動食で口の周りも汚れるばかりで、猫には本当に申し訳ないことをしました。


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