(妻)猫記録:再手術、その後③

再手術、その後
再びもりもり食べられる日は来るのだろうか、と思い悩みました

尿道閉塞により結石摘出手術をおこなった我が家の猫でしたが、退院翌日から急激に体調が悪化しました。
「ご飯が食べられない」「吐き続ける」「下痢が続く」といった症状が続く中、やむなくウェットご飯や流動食の強制給餌を始めるも、なかなかうまく行きません。

未明に吐く(退院から6日後)

かかりつけ病院で処方してもらった吐き気止めの薬のおかげか、しばらくは吐かずに済んでいましたが、この日は未明に吐きました
前日に強制給餌をしたウェットご飯が、未消化のままでした。

あまり食べられていないうえに、吐くことでさらに体力も消耗するでしょうし、心配でなりませんでした。
引き続き流動食の強制給餌をおこないましたが、やり方もまずいようで、規定量の半分ほどしかあげられません。
この日はうんちも出ませんでした。

液体を吐く、夜に病院へ(退院から7日後)

再び未明に吐きました。
今回はもはや固体は無く、黄色い胃液と思われる液体で、量も大量です。
再び水状のうんちもしました。
これはもはや先生に診てもらわなければ、と夜に病院へ急ぎました。

まずエコーで診てもらったところ、腎臓や膀胱には問題は無さそうとのことです。
手術の傷の治りも良いとのことで、抜糸をしてもらいました(既に1本は自分で取ってしまっていたようです)。
絶食状態が続くと肝臓への影響も気になるところではありますが、院長先生にも診て頂いた結果、問題無しとのこと。

体温を計ってもらったところ、39.3℃と少し高め。
通常、猫の平熱は38~39℃だそうですが、我が家の猫の場合、ふだんから体温が高めなので、今回もものすごく高熱というわけでもないそうです。
ちなみに猫の熱は、肛門で計ります・・
ビニールを巻かれた体温計を挿された時の我が家の猫は、目を見開いて耐えていました。
この時のビニールから採ってもらったと思しきうんちも検査してもらいましたが、こちらも問題は無さそうとのこと。

そうなると気になるのは、血液検査の数値です。
腎臓の数値を見るのはもちろん、嘔吐・食欲不振・下痢となると膵炎の可能性も考えられることから、そちらの指標も調べてもらうことになりました。
その結果、まずはBUN:32.9mg/dl、CRE:1.83mg/dl。
基準値は超えていますが、前回から大きくは変わっていません。むしろ下がっています。
そしてなぜか、Ca値が2か月前の14.7mg/dlから10.0mg/dlへ激減。
食事が取れていないからなのかもしれませんが、1年半ぶりくらいで基準値に収まりました。
そして、膵炎については指標としては現れず。
100%否定できるわけではないが、おそらく膵炎では無かろうとのこと。

もろもろの検査を終えた我が家の猫。
もう耐えられないとばかりに、自らキャリーバッグの中へ飛び込みました。

診察の結果:ストレスから来る胃腸炎と判明

もろもろの検査や診察の結果、おそらくストレスから来る胃腸炎だろう、と言われました。
手術後は体力が落ちていることもあり、ありがちなことだそうです。
思えば入院や検査、手術、強制給餌・・ここ数日に起こったことすべてが、猫にとってはストレス源。
心身に影響が出て当然と言えます。

かなり脱水しているとのことで、点滴をお願いすることに。
今回も点滴の中に、強めの吐き気止めと下痢止め、そして腸の動きを活発にする薬を入れて頂きました。
後者2つは矛盾するようではありますが、下痢は止めたいし、腸も動かしたいし・・ということで、両方が必要なのだそうです。
薬の効きを良くするためにも、そしてせっかく体の中に入れた薬を吐いてしまわないようにも、この日は絶食となりました。
家で飲む薬も、吐き気止めと下痢止めを出して頂きました。

せめてお湯で体の汚れを取ってあげたいとも思いましたが、「今はとにかくストレス源を無くすことに注力すべきだ」とのことで、「シャンプーやお湯で洗うのは今はやめておいた方が良い」と言われました。
しばらくは蒸しタオルで拭いてあげるにとどめました。

最後に、強制給餌について聞いてみました。
事前に先生に相談することなく始めてしまった強制給餌ではありましたが、それについて否定されることは特にありませんでした。
流動食は、規定量にはこだわらず、今のやり方で大丈夫ですよ、と言って頂けました。
胃腸に何か入れること自体が大切なのだそうです。

診察の際、殴り書きのメモが役に立った

猫の体調が急変し、慌てふためいて向かった病院。
ここ数日の症状や経過を口頭だけで先生に伝えるのは、なかなか至難の業です。
伝えているつもりでも伝わらないこともあるでしょうし、先生としても正確な情報を知りたいはず。

そこで今回の診察前には、いつも診察時に聞かれることを、あらかじめ簡単なメモ書きにして持って行きました。

  • どんな症状が
  • いつから
  • どれくらいの頻度で出ているか
  • 数日内に症状が変化したのであれば、いつから・どのように変わったか
  • いつもと様子が違うところはどこか
  • 食欲と元気の有無
  • おしっこ、うんちの量や回数、色

書き出してみると「何だ、そんなことか」と思われそうですが、あせっていると伝え漏れもありますし、自分で症状を伝えられない猫のこと、飼い主の見立てを元に誤った診察がなされてしまうことを考えると、こんな基本的なことでも、きちんと目に見える形で先生へお伝えしたいものです。

今回の診察の際は、このメモ書きとともに、吐いたものの写真も撮っておいて、いっしょに見てもらいました。
結果、こちらも吐いた内容物を見ることで胃腸の状態もある程度は分かるらしいので、撮るほうも見るほうも辛いものがあるかもしれませんが、より正確な診断のために撮っておいて良かったと思いました。


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