血液検査の結果が出るまでの一週間のあいだ、病院で頂いたサンプル(ロイヤルカナンの「早期腎臓サポート」や、「ユリナリーS/O エイジング7+ CLT」)を試すことに。
ロイヤルカナンの「早期腎臓サポート」
前回の尿道結石の摘出手術後に、病院の先生から提案して頂いた「早期腎臓サポート」。
ロイヤルカナンから新しく出たラインとのことで、初期の慢性腎臓病の猫をサポートするためのご飯なのだそうです。
サンプルの画像や、粒の大きさについてはこちら。
さっそく我が家の猫に食べてもらったところ、粒の大きさや味が気に入ったのか、それほど抵抗なく食べてくれました。
後述の「ユリナリーS/O エイジング7+ CLT」は、療法食を始めた際にも試したのですが、ものの見事に食べてはもらえなかったという苦い記憶があったので、この「早期腎臓サポート」についても、最初はどうなることやらと思いましたが、もりもり食べてくれて、ひとまず胸をなでおろしました。
ちなみにこれまでメインで食べていたのは、「腎臓サポート」および「腎臓サポート スペシャル」。
療法食以外では、「ノルウェージャンフォレストキャット 成猫用」も少し食べています。
それらとの分析値の比較をすると:
早期腎臓サポート | 腎臓サポート | 腎臓サポート スペシャル | ノルウェージャン (療法食ではない) | |
たんぱく質 (重量百分比) | 26.0%以上 | 21.0%以上 | 24.0%以上 | 28.0%以上 |
カリウム | 0.18 | 0.23 | 0.23 | |
リン | 0.13 | 0.08 | 0.11 | |
マグネシウム | 0.02 | 0.02 | 0.01 | |
ナトリウム | 0.11 | 0.10 | 0.10 | |
EPA+DHA (mg/100kcal) | 205 | 107 | 104 | |
カロリー (kcal/100g) | 381 | 392 | 393 | 382 |
一般的に、腎臓病を患っている場合、たんぱく質やリン・ナトリウムなどは極力制限するように、と言われます。
また、残った腎臓の機能を保護することが期待されるEPAやDHA、抗酸化物質などがどれだけ含まれているか、も気にかかるところです。
この点を鑑みて数値だけを見ると、「早期腎臓サポート」のたんぱく質量は多いようにも思えます(あくまでも他のご飯と比べて、ではありますが)。
ただし、ロイヤルカナン以外のご飯を調べて比べてみると、むしろ低い方であることが分かります。
また、たんぱく質を制限したご飯を長期間続けることについては、賛否両論あるようです。
我が家の猫のように、若くして腎臓病を患ってしまったケースだと、もちろん先生と相談しながらではありますが、時には療法食以外のご飯も取り入れて、必須栄養素を摂ることも必要なのかもしれません。
今回この「早期腎臓サポート」を始めるきっかけとなったのは、かかりつけの先生から提案頂いたということももちろんありますが、これまでの「腎臓サポート」をあまり食べなくなってきたこともありました。
先生に相談したところ、「療法食は、まずは食べてもらうことが肝要」とのことで、サンプルで試してみて、食べてくれることが分かった「早期腎臓サポート」へ切り替えることになった次第です。
療法食の中でも、Amazonなどでは購入できない病院専用のご飯であるため、先日さっそく病院で買ってみました。500gで1248円、2kgで3856円です。
ちなみにこの「早期腎臓サポート」、ドライだけではなくウェットもありますが、まだ家にこれまでの「腎臓サポート」のウェットの在庫があるため、今回は購入していません。
これまでのご飯から少しずつ切り替えて行き、尿の状態や腎臓の各数値に与える影響を見て行こうと思います。
ロイヤルカナンの「ユリナリーS/O エイジング7+ CLT」
療法食を始めた際にも試して、ものの見事に食べてはもらえなかった、こちらのご飯。
ドライはサンプルを頂き、ウェットは病院でパウチを1つ購入したのですが、やはりドライはあまり食べてはもらえませんでした。
まだウェットなら食べてもらえそうなので、こちらは85g×12パウチ分が1箱になったものを同じく病院で購入しました。こちらは2736円。
こちらは「早期腎臓サポート」と併用して、水分補給が出来れば良いな、と思っています。
血液検査の結果・・腎臓数値が悪化
サンプルのご飯を試しつつ、一週間後に血液検査の結果を聞きに行きました。
(1回目の結石摘出手術後の数値の経過については、こちら)
結果、2回目の結石摘出手術後にいったん低くなったBUNとCREは、今回大幅に上がってしまいました。
先日エコーで診て頂いた際に右腎が水腎状態だったことと、右尿管に結石が見えたことから、どうやらまた、石が詰まったり通ったりを繰り返しているようです。
尿道閉塞前 (結石多数発見) | 2回目手術後 | 今回 (2回目手術の2か月後) | |
BUN (参考値17.6~32.8) | 36.6 | 32.9 | 53.5 |
CRE (参考値0.8~1.8) | 1.97 | 1.83 | 2.69 |
Ca (参考値8.8~11.9) | 14.7 | 10.0 | 11.7 |
Ca値が低いままで推移していることはまだ救いではありますが、まだ腎機能が残っていると考えられるほうの右腎に負担がかかっているようで、気がかりでなりません。
これまで「腎臓サポート」を食べる量が減ったのも、単なる好みの変化ではなく、この腎臓の不調があったのだと思われます。
水分の多い食事を続けることで、少しでも改善して行くと良いのですが・・。
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