これまでのあらまし
高Ca値を発端として、シュウ酸カルシウム結石が見つかった我が家の猫。
療法食を始めて数か月、喜ばしいことにCa値が下がり、血尿と尿中のシュウ酸カルシウム結晶も見られなくなったことから、かかりつけ病院の先生からは「次回は2~3か月後の検査で大丈夫」と言って頂いていました。
その後、たびたび食欲がなくなったり便秘に見舞われたりしてはいましたが、おおむね元気に過ごしていました。たまに寒暖差がある時などに調子を崩してはいましたが・・
腎臓の数値に異常が見られるまでの、数値の推移をもう一度振り返ると:
7ヶ月 | 1歳 | 3歳 3ヶ月 | 3歳 4ヶ月 | 3歳 5ヶ月 | 3歳 7ヶ月 (結石発見) | 3歳 8ヶ月 | 3歳 11ヶ月 (手術へ) | |
BUN (参考値17.6~32.8) | 24.9 | 25 | 29.9 | – | – | 31.3 | – | 111.2 |
CRE (参考値0.8~1.8) | 1.3 | 1.3 | 1.59 | – | – | 2.04 | – | 8.25 |
Ca (参考値8.8~11.9) | – | 10.0 | 13.8 | 14.5 | 14.8 | 14.9 | 12.1 | 13.1 |
最初に異常値が指摘されたのがCa値だったため、Ca値を中心に経過観察をしていたのですが、その裏で、徐々にBUNもCREも上昇していっています。
そして、4歳を目前にして、BUNとCREがとんでもない値になってしまいます。
手術前後の腎臓の数値
手術に至るまでの詳細な記述に入る前に、先に手術前後の各数値を記しておきます:
3歳 11ヶ月 | その翌日 (二次病院初回) | 二次病院 2回目 | 二次病院 3回目 | 二次病院 4回目 | 二次病院 5回目 | 手術当日 | 抜糸日 | |
BUN (参考値17.6~32.8) | 111.2 | 78.3 | 34.6 | 30.7 | 36.4 | 36.1 | 37.4 | 26.1 |
CRE (参考値0.8~1.8) | 8.25 | 4.16 | 2.06 | 2.33 | 2.19 | 2.44 | 2.25 | 1.64 |
Ca (参考値8.8~11.9) | 13.1 | 11.9 | – | – | – | – | – | – |
Ca値の経過を見るために3か月後に訪れたかかりつけ病院で、ついでにと言って調べてもらった腎臓数値がとんでもないことに。
取るものもとりあえずその場で二次病院へ連絡を取ってもらい、翌日の診察の予約の手配を取って頂きました。
翌日は、「その日にすぐ手術をしてもらって楽にしてもらえる」という気持ちで二次病院へ行ったのですが、実際手術が出来るまでには、さらに1か月という長い時間がかかりました・・
その理由としては、「BUNとCREの値が大幅に下がったので、すぐに手術に踏み切るほどではない」「今日は腎臓が縮んていて、尿をバイパスさせるための管を挿す余地が無い」など。手術をしたくても出来ない、という状況がしばらく続き、そのため上の表にもあるように、二次病院へは何度も足を運ぶこととなりました。
幸い私の仕事の方は、別の日と交代するなどで対応できたので問題は無かったのですが、何度も二次病院まで往復し毎回辛い検査をすることとなった猫への負担は、察するに余りありました・・
次回から手術前後の記述を始めます
次回から、手術前後の詳細な記述に入ります。
度重なる二次病院通いの中で学んだことや戸惑ったことなども、ありのままに記していければと思っています。
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