(妻)猫記録:尿管結石の摘出手術の前後⑦

尿管結石の摘出手術の前後
手術後数日たった猫。おしっこや点滴の管が痛々しいです

ようやく手術をお願いできることになった我が家の猫。
手術内容について詳細な説明を受けた妻でしたが、疑問点が一つ。

手術についての疑問点

先生によると、左右両方の尿管の入り口に大き目の結石が見られ、他にも無数に散らばったものもあるとのこと。以下は、説明の際に先生が書いて下さったものを元に、再現したものです。

我が家の猫は、片方の腎臓がほとんど機能していないことが分かり、さらに片方の尿管も結石の影響で膨張し、ぼろぼろに近い状態とのこと。そのため、今回の手術で結石を取り除けたとしても、再び閉塞してしまったり、尿管自体が使い物にならなくなってしまう可能性もあるそうです。手術の説明の際、以下のような様々な種類の処置方法が挙げられました:

  • 尿管切開(今回おこなう手術。太さ1mmとも言われる尿管を切開し、結石を取り除く)
  • 尿管移設(尿管が機能しなくなった際に、腎臓と膀胱を直接つなぐ)
  • 尿管ステント(管状のものを尿管へ挿入し、尿管を広げて閉塞しにくくする)
  • 尿管バイパス(SUBシステムとも呼ばれる。尿管の代わりとなる人工バイパス経路を作る)

SUBシステムは比較的新しい方法で、皮下に人工のカテーテルを通し、尿管の代わりに腎臓と膀胱をつなぐものです。ステントと同様、人工物を猫の身体へ挿入することにはなりますが、手術時間が短くて済み、再閉塞も少なく、定期的に洗浄もできるというメリットがあるようです。

今回我が家の猫の手術前に受けた説明の中で、「尿を迂回させるためのチューブを腎臓に通す」というものがありました。それをすっかり「SUBシステムの挿入」のことだと最初は受け取ってしまいました(後から上の絵だけ見るとSUBシステムを導入するようにも思えましたし、費用的にも「SUBシステム」であちこち調べたくらいの額でしたし・・)。

しかし、よくよく同意書の「手術名」のところを見ると、「尿管結石摘出術・腎瘻チューブ設置術」との記載。後から考えると、「腎瘻チューブ」とはSUBシステムのことではなく、単に尿管を切開した際の穴がふさがるまでの間、尿を外へ出すための管のことだったようです。

私の理解があいまいなままで、帰宅後夫に手術内容などについて報告していても、SUBシステムの設置となるのか否かが分かりづらい状態で、本当に申し訳なかったです。いずれにせよ、どの手術方法を取るにしても、先生に100%頼るほかはなかった訳ではありますが・・

(ちなみに、手術後先生にSUBシステムの設置について質問してみると「今回はSUBシステムにはしていないです。というより、僕はSUBシステムの手術はしたことがありません」との回答・・。
やはり、通常の(と言っては語弊があるかもしれませんが)尿管切開と、尿の迂回のためのチューブ設置のみだったようです。結果的に猫が元気になれたので良かったですが、肝心な手術の内容について、きちんと術前に確認しておくべきだったのは妻の落ち度です)


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