(妻)猫記録:自宅での皮下輸液へ②(皮下輸液のやり方について)

「段ボールの中へ入る遊びに誘われたけど、気が乗らないから断ってやったわ」

BUNとCRE値が大幅に上がってしまい、数日おきの皮下輸液を余儀なくされた我が家の猫。
猫へのストレス、費用面など、様々な面での影響を鑑みて、自宅での皮下輸液へ移行することとなりました。

自宅での皮下輸液へのスムーズな移行を目指すべく、修行を始めました。
皮下輸液に必要なものについては、こちらへ(前回の記事へ飛びます)。

先生の点滴施術を見学

まず2回ほどは、病院で先生が点滴を施しながら、やり方の一部始終を説明して下さいました。

  1. 輸液パックを電子レンジで、人肌程度まで温める
    (たまに奥から「チン!」とレンジの音がするのは、スタッフの方の食事だと思っていた間抜けな私。汗)
  2. 温めた輸液パックを、加圧バッグへセット
    (輸液パックの上部に付いている穴に、加圧バッグの紐を通す)
  3. 輸液チューブを、輸液パックへ接続
    (あらかじめ、ローラー部分で栓を閉めておく。新品の輸液パックの場合は、接続部分がシールで封されているため、それをはがしてチューブを刺す。2回目以降は、接続部分を消毒用のアルコール綿で消毒してからチューブを刺す)
  4. 栓を緩めてチューブ内を輸液で満たした状態で、再び栓を閉める
    (適当な容器を用意しておいて、そこへチューブの先を入れてから栓を緩める。輸液が出て来たら栓を閉める。チューブ内に空気が残らないように注意)
    (また、この時点で、ある程度加圧バッグを加圧しておくと、あとのシュポシュポが楽になるそうです)
  5. チューブの先端に針をセット
    (ねじ込むイメージで針を固定。針穴が上を向くように)

ここまで来たら準備完了!
自宅でやる時は、慣れるまではここまでやってから猫を確保する方が、猫を待たせずに済みそうです。

それでは、いよいよ本題の点滴に入ります。

  1. 猫の背中(肩甲骨のあたり)の皮膚をつまみ、びろーんとなるところの地肌を露出させて、消毒
    (アルコール綿で消毒することで毛が濡れると、毛をかき分けて地肌を探しやすくなります)
  2. 利き手とは逆の手で、地肌の少し上あたりの毛をつまんで、針を刺す空間を作る
    (他の方のブログでは、よく「テントを作るように」と表現されています)
  3. 背中に対し、斜め45°くらいの角度で針を刺す投薬の際と同様、さりげなく。しかし躊躇無く
    (7.できちんと空間を作れていれば、針の長さ的にも、「刺してはいけないところに刺してしまう」という事態にはならないそうです)
  4. 輸液チューブの栓を緩めて、輸液を流す
    (加圧バッグのポンプをシュポシュポして、常に勢いよく輸液が流れる状態を保つ)
    (利き手は、常に針の部分を持っている必要は無く、少し離れた腰のあたりでチューブと毛を軽く持って、固定しておくくらいで良いそうです)
  5. 2~3分経ったら、輸液チューブの栓を閉めて、輸液を止める
  6. 針が刺さっているところをティッシュやアルコール綿で軽く押さえながら、針を抜く
    (落ち着いて、確実に針にキャップを閉めること)
  7. 輸液や血液の漏れが無ければ、終了!
  8. 輸液パックから、輸液チューブを抜く。輸液パックは常温で保存
    (チューブを抜いても、穴がふさがるのでパックから輸液は漏れないようになっています)
    (また、輸液パックは冷蔵庫保管ではなく、常温で良いそうです)

先生と話しながらだと、本当にあっという間に終了します。

看護師さんも、確実に猫の体を保定して下さっているため、暴れることもありません(病院へ来ることで、猫が既に疲れ切っているからかもしれませんが・・)。
やはり1人だけでは猫の保定が難しいため、2人いるほうが確実だと思います。

保定のやり方(写真のあるページへ飛びます)は、両腕で真横から猫の体を抱え込むやり方が、いちばん安定しそうです。
(猫の正面から腕や足だけを押さえるのでは、足で蹴って暴れたり、最悪噛まれたりする恐れがあります)

自宅では、高さのあるテーブルの上などで、利き腕で猫の首あたり、逆の腕で腰あたりを下から抱え込むように保定すると良いかと思います。
首や頭を動かさないようにすると、背中の針が抜けづらくなるようです。

次回は、いよいよ自分で点滴をやってみる

次の2~3回は、先生に見て頂きながら、いよいよ自分で点滴を施すことになりました。
百聞は一見に如かず。習うより慣れよ。案ずるより産むがやすし。ですね。

少しでも猫の負担を減らすべく、修行に励みます!


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コメント

  1. ベルにゃん より:

    前回コメントへのご返信ありがとうございました(^^) 職場に輸液ご経験者がいらっしゃるとのこと、実際に相談できる方が身近にいると心強いですね!輸液の手順、ブログ読みながら自分が知らないことばかりでたいへん勉強になりました(輸液パックの「チン!」→同感です(笑)!! )。ご自身で針を刺すのはさぞかし緊張することと思いますが、病院に行くよりも遥かにストレスが少なくて済みますから、きっと猫ちゃん良くなりますよ! 陰ながら応援しております。

    • 妻 より:

      >ベルにゃんさま
      コメントありがとうございます!
      何もかもが初めての経験なので、かかりつけの先生以外にも気軽に相談できる相手がいるというのは、ありがたいことだなと感じました。
      初めて針を刺した実感は・・詳細はブログの記事にまとめようと思いますが、先生が一通り手順を見せて下さっていたおかげで、思ったよりもあっけなく終わりました。
      猫の体調が良くなることを祈るばかりです。

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