(妻)猫記録:自宅での皮下輸液へ①(皮下輸液に必要なもの):7/23に価格について追記しました

長々と眠る猫。空を飛んでいるようです

BUNとCRE値が大幅に上がってしまったため、1日2回のラプロスに加えて、集中的に2~3日ごとに皮下輸液へ2週間通ったことで、BUNは80.8→36.8、CREは4.55→1.88までいったん下がりました。

その後1か月の間は、皮下輸液はやめてラプロスだけ続けることとし、どれだけ腎機能が残されているのかを見ることになりました。

その結果は、残念ながらBUNは83.0、CREは4.26まで再上昇・・。
腎機能がかなり悪化しているため、2~3日に一度の皮下輸液が欠かせない状態となりました。

皮下輸液に必要なもの

かかりつけ病院で、自宅での皮下輸液についての資料を頂きました。
まずは、必要なものについて。
(価格については、かかりつけ病院での内容をもとに、7/23に追記しました)

(猫の状態や、病院によっては、使用するものが異なるかもしれません。
あくまで、「我が家の猫の場合」であることを、あらかじめお断り致します。
また、自宅で用意するものについても、あらかじめ病院へ問い合わせをされるのが、もっとも確実かと思います)

①加圧バッグ(Amazonで約3800円)
②の輸液パックを中へ入れて使います。
ポンプをシュポシュポと握って押すことで加圧バッグが膨らみ、その圧力で輸液が出る仕組みです。

ちなみに、ドラマなどでよく見るような、ポタポタとゆっくり垂れる点滴は「静脈」への投与です。栄養や水分をゆっくりと、確実に体の中へ送り込むことを目的とするため、長時間の投与が必要になりますし、何より静脈を探し出して正しく針を刺す医療技術が必要となります。

それに対し、猫に対して主に行われる点滴は「皮下」への投与です。猫は人間と比べると、皮膚がびろーんと伸びます。そのため、皮下へ輸液を施すことで水分をため込むことができるのと、静脈への点滴と比べると、素人でも短時間で施せることがメリットと言えるでしょう。

短時間で点滴を終わらせるためにも、この加圧バッグでの適度な加圧が必須です。
ポタポタではなく、ジャーッと勢いよく流すことが肝要のようで、かなり頻繁にポンプをシュポシュポさせる必要があります。
ポンプの使いやすさが決め手となりそうです。

②輸液パック(かかりつけ病院では、1袋500mlで1000円)
かかりつけ病院で使っているのは、「ソルラクト」という水分補給用の輸液剤(500ml)でした。
一度の点滴で使うのは、2~3分で、100~120mlほどでしょうか。
自宅では、4回で使い切るイメージ、と指示がありました(あくまで我が家の猫の場合です)。
我が家の猫の場合、過去に「心臓に雑音がある」と言われたこともあり、あまり量を入れ過ぎても心臓に負担がかかるので避けたほうがよい、とのことでした。

③輸液チューブ(かかりつけ病院では、1本100円)
真ん中あたりにある、丸いローラー部分で管の開閉が出来るようになっています。
かかりつけ病院では、②輸液パックと③輸液チューブはセットで使用とのこと。
輸液パックを4回で使い切るため、このチューブについても4回で交換となります。

④針(かかりつけ病院では、1本60円。こちらは輸液の都度、毎回交換します)

⑤消毒用のアルコール綿(かかりつけ病院では、サービスして頂けるそうです)

⑥スタンド(必要に応じて用意)
これまたドラマなどでよく見るような、点滴をガラガラと持ち運ぶための、キャスターが付いたスタンドです。
住環境などにもよるかもしれませんが、点滴を持ち運ぶので無いのであれば、必ずしも必要なわけでもなさそうです

先生も、S字フックやポールハンガーなどをうまく使っているかたも多いですよ、とおっしゃっていました。
輸液バッグが猫の体よりも低い場所に来ないようにさえ出来れば、どのような吊り下げ方でも構わないとのこと(輸液の逆流や、空気が入ってしまうことを防ぐため)。
我が家では、写真のような、リビングにあるピクチャーレールから吊り下げることを検討しています。

どこまで自分で用意すればよいか?

自宅での皮下輸液に備えて、どこまで自分で用意すればよいのか?
病院で購入する際は、どこまでセットになっているのか?
気になるところです。

先生へ質問してみたところ、「加圧バッグなど市販されているものについては、より安価なものなど、好みで決めてもらって構わない」とのことでした。

ただ、最初の一週間は病院からレンタルして頂けるそうです。
自宅での輸液を試してみたはいいけれど、やはりうまくいかずに、通院での点滴にならざるを得ないケースもあるそうなので・・。

費用について(7/23追記)

我が家の猫のかかりつけ病院で皮下輸液をおこなうと、1回あたり2200円かかります。
内訳は、再診料500円、皮下輸液1500円、それに消費税200円です。

自宅での皮下輸液は、1回あたりに換算すると368.5円となりました(加圧バッグ代は除く)。
初回は、2週間分(3日に1度、計4回分)の輸液を用意して頂けました。
 ②輸液パック:1000円
 ③輸液チューブ:100円
 ④針:60円×4回分で240円
 +消費税134円で、あわせて1474円。1474円÷4回=1回あたり368.5円
 ⑤消毒用のアルコール綿は、サービスで無料で付けて頂けました。

初期費用として、上記の①加圧バッグをAmazonで3762円で購入しました。
⑥スタンドについては、カーテンレールを使用予定のため、購入はしていません。

まずは先生からやり方を教わる

何はともあれ、あせっていろいろと物を準備するより前に、やるべきことがあります。
ちなみに妻も夫も、医療の心得はまったくありません。

まずは点滴の際に、先生に細かなやり方を教わることになりました。
そのあとは、実際に自分でやるところを先生に見て頂いてから、ようやく自宅での点滴が開始となります。

猫の負担を少しでも減らすべく、頑張ってスムーズにやれるやり方を学ぼうと思います。


←「再手術、その後⑪」へ戻る              「自宅での皮下輸液へ②」へ進む→

猫記事一覧」へ

(妻)猫記録 目次」へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました