前回の「退院後③」では、昨年一年の振り返りを先におこなったため、多少時系列が前後しています。今回の記事の内容的には、「退院後②」の続きとなります。
経過観察
尿管結石の摘出手術後、無事に抜糸も終えて、ようやく食欲も体力も戻ってきた我が家の猫。今後は約1か月ごとに、かかりつけ病院で血液検査や尿検査、エコーなどをおこない、経過を見ていくことになりました。
前回の「退院後③」で触れた、尿管を塞ぐ結石が見付かったのは、手術から4か月半ほど経った頃。それまでの間は、飼い主が気付ける範囲では大きく体調を崩すことは無く、安定した日々を送っていたように思います(夫の日記にもあるように、鼻すじにできもの?のようなものが出来たこともありましたが、特に問題はありませんでした)。
手術前に時折あったような、食欲不振(半分も食べない)、元気消失(ソファの下にこもったまま)もあまり見られず、このまま順調に回復していけるものと思っていましたが・・
かかりつけ病院での血液検査
まずは、再び尿管を塞ぐ結石が見付かるまでの、血液検査の各数値の推移から。
手術当日 | 抜糸日 | 手術 1か月後 | 手術 2か月後 | 4か月半後 (結石多数発見) | |
BUN (参考値17.6~32.8) | 37.4 | 26.1 | 34.6 | 37.9 | 36.6 |
CRE (参考値0.8~1.8) | 2.25 | 1.64 | 1.99 | 1.82 | 1.97 |
Ca (参考値8.8~11.9) | – | – | 15.1 | 14.9 | 14.7 |
抜糸日にはすべて基準値内に収まっていましたが、かかりつけ病院での数値は微妙に基準値を超えています。ただし、先生によると、全体的な身体検査をおこなった限りでは、貧血や脱水、炎症などは見られず、現状では問題無いのではとのこと。
Ca値については、相変わらず高い数値なのが気にはなるが、体質的なものと思われるのだそう。薬で下げる方法などもあるが、どうしても腎臓に負担がかかってしまうため、現状ではこのまま推移を見守るとのことでした。
尿検査
手術後、かかりつけ病院では現時点で4回尿検査をおこなっていますが、そのうち3回目までで潜血、2・3回目でシュウ酸カルシウム結晶が見られました。
潜血については、手術後の影響がある程度は残ってしまうため、仕方が無い結果だそうです。
シュウ酸カルシウム結晶については、結構多めに出ているとのことで、おしっこの量を増やすためにも、これまでよりウェットご飯の割合を増やすように、との指示が出ました。
4回目の尿検査(多数の結石が見付かった日)の際には、潜血は見られず、そしてなぜかシュウ酸カルシウム結晶も見られなくなっていました(エコーでは結石が見付かったのに、なぜだろう・・?)。
さらに、pHは以前と比べたら高めの7~8という結果でした。これだけ見ると、シュウ酸カルシウム結晶が減ったというのも頷けるのですが・・(一般的に、どちらかと言えばpH値が低く酸性へ傾いた状態の方が、シュウ酸カルシウム結晶が出来やすいため)。ならばアルカリ性へ傾いた際のストルバイト結晶が見付かったかと言うと、そういう訳でも無く・・。
次の記事では、エコー検査結果の推移について記します。
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