手術後、二回の面会では少しずつ回復は見られたものの、食欲が無く、強制給餌をおこなっている状態とのこと。そして、ちょうど手術の一週間後に、先生の診察がありました。
診察の結果
先生によると、尿を迂回させるために腎臓に入れていた管から、漏れがあるとのこと。そのため、もともと今日の退院を予定していたが、あと一日は様子を見ることにしたとのことでした。
手術後一週間で退院になることには驚きましたが(当初は、左右両方の尿管切開の手術となるため、入院は二週間ほどになるのではないか、と言われていました)、しっかりと診て頂いているのだな、という実感は得られていたので、もう一日の入院でさらに体力や回復度合いが改善されるのであれば、と思い承諾しました。
しかし、相変わらず自分からはカリカリご飯は食べないとのこと・・。食欲の無さは大いに気にかかるところです。
こちらが診察の際の猫の写真。腎臓からのチューブやお腹の包帯が外された状態だったので、前回よりは動きやすい様子です。「早く帰りたい!」と言わんばかりに、かばんの中に入ってぐるぐると暴れていました。もうすぐ家に帰れるからね!となだめすかして、この日は後ろ髪を引かれる思いで帰途につきました。
そして翌日、ついに退院!
そしてこの翌日、再度病院へ向かうと、ついに退院が決まりました!
心配していた、抜いた管からの漏れは解消したもよう。傷口もばっちりふさがっているとのことです。今後の予定も含め、不安なことは盛り沢山だったので、納得できるまでいろいろと質問しました。
- 今日の数値:BUN:22mg/dl、CRE:1.5mg/dl(どちらも基準値内に!)
- 今後の予定:また一週間後に検査をおこない、問題なければ抜糸。
これで二次病院での治療は終了。
その後の管理はかかりつけ病院へ移行する - 食事:食欲が無いのが一番の問題。
しばらくは療法食にこだわらずに、食べられそうなものをあげて、ゆっくり養生
させること。
療法食は、結石予防と腎臓ケアのどちらに重点を置くかは意見が分かれるところでは
あるが、残った腎臓の機能を少しでも守ることが大切なので、腎臓ケアを重視する。 - その他:抜糸がまだなので、しばらくはエリザベスカラーは付けたままで。シャンプーはNG
食事については、何といっても食欲が無いことが最も心配だったので、詳しく聞いてみました。
手術前までは、ロイヤルカナンの「腎臓サポート スペシャル」を食べていたのですが、あまり食べないこともあったり、今後は結石予防の方のご飯へ変えた方が良いのかも?など、いろいろ調べるたびに、迷いが大きくなってしまい・・。
先生に尋ねてみた結果は、残った腎臓の機能を少しでも守るために、これまでどおり腎臓サポートを続けた方が良いとのこと。しばらくは、まずは何にせよ、食べてもらうことが第一目標にはなりますが・・
そしていよいよお会計。しめて・・約65万円なり!
内訳は、左右の尿管結石摘出術:25万円、入院費:一日あたり5千円。これだけで合わせて30万円ほど。それに加えて、やはり手術に伴うもろもろ(CT検査:10万円、麻酔:2万5千円など)がどうしても高額になります。
入院の手続きをした際に内金で5万円を入金していましたが、残りは退院時に一括してお支払い。事前に大体の費用を聞いていて、クレジットカードの限度額を一時的に上げていたので事なきを得ましたが、一度に支払えないとなった時、その場で分割払いとか、できるのかしら・・
約一週間ぶりの我が家
猫は、エリザベスカラーを付けたままキャリーに入れられ、狭いとお怒りの様子。
無事に退院手続き(主には、お支払い)を終えて、タクシーで帰宅。実に、猫にとっては約一週間ぶりの我が家です。
最初は、「一週間で退院はあまりに早すぎるのでないか?」「あまりにご飯を食べなかったり、病院で荒ぶったので早めに退院になってしまったのでは?(参考:猫ドックで荒ぶった結果、今後のペットホテルでのお預かりを拒否された猫)」などと考えてしまうこともありましたが、猫も家に帰れて安心したようです。
最初は落ち着かない様子でしたが、体を拭いてさっぱりとした後、手からご飯をあげると、カリカリも少しだけではありますが食べてくれました!
さらにちゅ~るは半分くらい食べて、水も飲んでくれました。その後、おしっこも出ました!
一つ一つのことが、これほどまでにありがたいと思えるとは。
←「尿管結石の摘出手術の前後⑨」へ戻る 「退院後①」へ進む→
「(妻)猫記録 目次」へ
「猫記事一覧」へ
コメント