(妻)猫記録:退院後⑥

通りがかりに、こちらを見上げてくれました

尿管結石の摘出手術のわずか4か月半後に、再び左尿管に大き目の結石が2つ見つかった我が家の猫。
幸い、元気や食欲もあり、おしっこの量や回数も通常ではありましたが、石を何とか膀胱まで流すために、何度か点滴に通うことになりました。

点滴1日目:尿管の入口にあった石は、膀胱へ流れた?

前日の来院時、左腎から尿管への入口あたりと、膀胱近くのそれぞれに大き目の石があると言われていました。療法食や投薬では溶かせない種類であるシュウ酸カルシウム結石と考えられる以上、尿管が完全に閉塞してしまう、イコール、即再び手術となってしまうため、わずか4か月半前に摘出手術をしたばかりの我が家の猫にとっては、そうした事態はどうしても避けねばなりません

しかし、喜ばしいことに前日の点滴のおかげか、尿管の入口にあった石は見当たらなくなったとのこと。首尾よく膀胱へ流れたのであれば、願ったり叶ったりです。

もう1つの、膀胱近くの大き目の石には、まだ動きが見られず。これが尿管を塞がずに、完全に膀胱まで移動してくれると良いのですが・・。

我が家の猫はまだ若く(この時点で4歳半)症状もあまり無いため、食事での体調の調整や、腎臓ケアと結石ケアとのバランス取りが非常に難しいとのこと。療法食だけを長く続けると、必要な栄養素が足りなくなることもあるそうです。
現状はロイヤルカナンの腎臓サポートをメインにしていますが、今後はご飯の内容についても再考が必要かもしれないといわれました。我が家の猫の場合、高Ca値の問題もありますし・・。

点滴2日目:膀胱近くの石は、まだ流れずに残る

連日の皮下輸液。おかげで、尿管内の細かな石は膀胱へ流れたようです。

また、腫れていた左側の腎臓が元の大きさに戻ったとのこと。尿管の閉塞が解消されたことで、たまっていた尿が開通したようで、前日前々日よりは随分状態が良くなった、と言われました。

しかし、依然として尿管から膀胱へつながる場所にある石は残ったままとのこと。膀胱へ落ちかけのようにも見えるが、やはりもう一回は点滴に来て下さい、とのことでこの日は終了。

ちなみに、膀胱へ流れた後の結石の行方について気になり、先生へ質問。首尾よく石が尿管から膀胱へ流れついたとしても、その先の尿道で詰まってしまうことは無いのでしょうか?と。
先生曰く、雄は尿道が細くカーブしているため詰まりやすいが、雌ではあまり詰まることは無いとのこと(後ほど、この際の懸念が現実となり、尿道閉塞による再手術となりました・・。詳細は後掲)

点滴3日目:しぶとく残る石たち

今日も今日とて点滴の日々。
左腎の詰まりは解消されてかなり良い状態とは言われましたが、この日はエコーに加えてレントゲンを撮ったところ、膀胱に近い尿管に石が2つあるとのこと。膀胱へ向かってちょうど尿管がカーブしている、まさに膀胱へ行き付く直前の場所にあるらしく、エコーでは見え辛かったようです。2つある石のうちの1つはどうしても動きが見られず、尿管に貼り付いているのかもしれない、と言われました。

このまま点滴を続けたとして、石が膀胱まで流れるかどうかは、何とも言えない状況のようです。幸い、尿管は拡張していないとのことで、完全に閉塞してしまっている訳では無さそうです。
結石を何とかすべて膀胱まで流すためにも、引き続き水分の多い食事や運動を心掛け、10日後くらいに再度状態を見ることになりました。

ちなみに、この日は「今後もこのような状況が続くようであれば、通院時だけではなく自宅でも皮下輸液が出来るようにした方が良いのでしょうか?」と相談してみましたが、現時点ではまだ必要ない、腎不全末期の段階に考えましょう、とのこと。その時に備えて、勉強はしておきたいと思いました。

10日後のエコー:膀胱近くの石のうち、1つは膀胱へ流れた?

そして10日後。
恐れていた左腎の腫れも無く、尿管の拡張も無し。さらに、前回膀胱に近い尿管に2つ見られた石のうち、1つが膀胱へ流れたようだとのこと。残ったもう1つの石の存在が気がかりではありますが、とりあえずの危機は乗り越えました

今後のご飯について

この日は、今後のご飯について先生から提案がありました。日々の食事が腎臓やCa値へ与える影響を見るために、今のような療法食100%ではなく、一度療法食と療法食以外を半々くらいの割合にしてみてはどうか?と。

もしも療法食以外の食事を半分の割合で食べたとして、腎臓の数値やCa値に影響が出ないのであれば、療法食以外も食べてみても良いのではないか、とのこと。

若くして腎臓の病を発症した我が家の猫、今後の長き人生(猫生?)を考えると、腎臓の数値を気にしつつも療法食以外のご飯も食べられるのであれば、これほど喜ばしいことはありません。

ということで、さっそく以下の布陣を試すことに:

療法食:ロイヤルカナンの腎臓サポート+腎臓サポート スペシャル(いずれもドライ)
    ロイヤルカナンの腎臓サポート+腎臓サポート フィッシュテイスト(いずれもウェット)

療法食以外:ロイヤルカナンのノルウェージャンフォレストキャット 成猫用(ドライ)
      ロイヤルカナンのユリナリーケア(ウェット)

療法食と療法食以外、ドライとウェット、がそれぞれ半々くらいになると良いな、と。

何だかいろいろちゃんぽんな状態で、猫にとってかえって良くないのではないか?と思われる向きもあるとは思いますが、我が家の猫の場合、理由は何点かあります。

  • 腎臓のケアはしたいし、結石がこれ以上出来ないようにもしたい。どちらかだけに傾かないようにするには、先生によると「腎臓サポートがベストな選択」とのこと
  • どれか一つのご飯だけに絞って、いざそれがアレルギーや終売などで食べられなくなった時が怖いので、普段からいろいろなご飯が食べられるようにしたい
  • これまでにご飯を変えて(特に療法食へ切り替える時)ストレスで食べられなくなったこともあったので、健康には留意しつつも、美味しく食べてくれるものを用意したい

など。飼い主としては、各種数値はもちろん気になりますが、正直なところ、どのご飯であってもモリモリと食べてくれる姿を見たいもの。ご飯が食べられずぐったりしている姿を見るのは、かなり辛いものがあります。
療法食以外の総合食が食べられるのは、療法食へ完全移行してから、実に約10か月ぶりのこと。久しぶりにノルウェージャン用のご飯をモリモリ食べている姿を見て、本当に嬉しく思いました。相変わらずウェットよりはドライの方がお好みのようではありますが、療法食も療法食以外もどちらも食べてくれて嬉しい限りです。

まずは上記布陣で試してみて、BUNやCre、Ca値がどう推移するか見ていこうと思います。


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