ロイヤルカナンの腎臓用の療法食の成分について調べてみました。
一般的には、腎臓病を患っている猫には、リンやたんぱく質などが低いものが良いと言われていますが・・
まずはドライフードから。
ロイヤルカナン 腎臓サポート(ドライフード)
リン(%) | たんぱく質(%) | カロリー(kcal/100g) | 原材料名の上位3つ | |
腎臓サポート | 0.3 | 21.0~ | 392 | コーンフラワー、米、動物性油脂 |
腎臓サポート スペシャル | 0.44 | 24.0~ | 393 | 米、超高消化性豚タンパク(消化率90%以上)、コーンフラワー |
腎臓サポート セレクション | 0.41 | 22.5~ | 411 | 動物性油脂、米、加熱処理済み小麦粉 |
同じメーカーでも結構、種類によって成分や原材料が変わるものなのですね。
もっともリンの値が低いのは「スペシャル」でも「セレクション」でもない通常の「腎臓サポート」ですが、試したことがないので、食べてもらえるかどうかは分かりません。
病院の先生によると、「セレクション」はカリッとした四角い粒の中から、とろりとしたクリーム状のものが出てくる感じがシーバに似ていて、好んで食べる猫も多いそうです。こちらも我が家の猫は食べたことはありませんが、粒が大きめなのが唯一の難点かもしれません。他の2つと比べたらカロリーは高めなので、食欲が無い時などにはよいかもしれません。
現状、我が家の猫は「スペシャル」を食べてくれているのですが、ウェットご飯との兼ね合いや好み、成分なども他のメーカーのものと比べながら模索したいと思います。
次はウェットフードです。
ロイヤルカナン 腎臓サポート(ウェットフード)
リン(%) | たんぱく質(%) | カロリー(kcal/100g) | 原材料名の上位3つ | |
腎臓サポート | 0.1 | 6.0~ | 128 | 鶏肉、鶏レバー、豚レバー |
腎臓サポート フィッシュテイスト | 0.1 | 4.6~ | 102 | 豚肉、鶏肉、鶏レバー |
現在、我が家の猫は「フィッシュテイスト」の方をたまに食べています。
先日も触れましたが、そのまま皿に出すと、表面だけきれいになめとってすぐにカピカピになってしまうので(笑)、最近は無印良品のシリコンジャムスプーンの先や背で具を押しつぶして、汁と混ぜ合わせてから食べてもらっています。
どの療法食が良いのか?
「どのメーカーの、どの療法食が良いのか?」と、調べ始めるときりが無さそうですが・・少しでも、残った腎臓の機能を守れるような、体に負担の少なくなりそうなご飯にしてあげたいと思っています。
そして、先日の手術では完全に結石を取りきれた訳ではないので、「腎臓用の療法食と、結石や下部尿路へ配慮した療法食の、どちらが良いのか」という疑問がありました。
手術をして頂いた病院では、「結石の問題は残りはするが、やはり残った腎臓の機能を優先したご飯にしてあげて下さい」とは言われています。次回かかりつけの病院の先生にも、どのようなご飯が良いのか相談してみようと思います。
次回から
次回は、いったん猫の日用品からは離れて、闘病記録へ戻ろうと思います。
↓
以下内容は、2021年8月に追記しました。当ブログの別記事より転載しています
ロイヤルカナンの「早期腎臓サポート」(2021年8月追記)
病院の先生から提案して頂いた「早期腎臓サポート」。
2021年2月よりロイヤルカナンから新しく出たラインとのことで、初期の慢性腎臓病の猫をサポートするためのご飯なのだそうです。
サンプルの画像や、粒の大きさ、価格についてはこちら。
分析値の比較をすると:
早期腎臓サポート | 腎臓サポート | 腎臓サポート スペシャル | ノルウェージャン (療法食ではない) | |
たんぱく質 (重量百分比) | 26.0%以上 | 21.0%以上 | 24.0%以上 | 28.0%以上 |
カリウム | 0.18 | 0.23 | 0.23 | |
リン | 0.13 | 0.08 | 0.11 | |
マグネシウム | 0.02 | 0.02 | 0.01 | |
ナトリウム | 0.11 | 0.10 | 0.10 | |
EPA+DHA (mg/100kcal) | 205 | 107 | 104 | |
カロリー (kcal/100g) | 381 | 392 | 393 | 382 |
一般的に、腎臓病を患っている場合、たんぱく質やリン・ナトリウムなどは極力制限するように、と言われます。
また、残った腎臓の機能を保護することが期待されるEPAやDHA、抗酸化物質などがどれだけ含まれているか、も気にかかるところです。
この点を鑑みて数値だけを見ると、「早期腎臓サポート」のたんぱく質量は多いようにも思えます(あくまでも他のご飯と比べて、ではありますが)。
ただし、ロイヤルカナン以外のご飯を調べて比べてみると、むしろ低い方であることが分かります。
また、たんぱく質を制限したご飯を長期間続けることについては、賛否両論あるようです。
我が家の猫のように、若くして腎臓病を患ってしまったケースだと、もちろん先生と相談しながらではありますが、時には療法食以外のご飯も取り入れて、必須栄養素を摂ることも必要なのかもしれません。
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